猫が樽の中から顔を覗かせている。

何かコーヒーに関する記事を書いてくれと言われたので思いつくままに書いてみよう。

俺はコーヒーが好きだ。

好きなのだが、悲しいかな、俺はカフェインにはめっぽう弱い。

15時以降に摂取しようもんなら、その日は日付が変更されるまで寝付けないことが確定するぐらいには弱い。

カッフェ等で夜にカフェラテなんか頼んでいる人の気が知れない。

ほんとは俺も飲みたいのだが、セーブしているのだ。

俺のじーちゃんは、あるときコーヒーを飲みすぎて全身の毛穴という毛穴からコーヒーが吹き出してきたことがあるらしい。

嘘かホントかはわからない。

ただ、どうやら俺もその血を継いでいることだけは確かなようです。抗えません。

だが最近、カフェインが切れると離脱症状的な頭痛がしてくることに危機感を覚え、増えつつあるカフェインの摂取量を徐々に減らしていかなきゃなーと思い立ち、何気なくスーパーで見かけたカフェインレスのインスタントコーヒーを買ってみた。

ゆーてもインスタントでしかもカフェインレスでしょ、と思っていたのだがこれがなかなかに美味かった。下手したらコンビニコーヒーより美味かったりする。

おそらく焙煎してすぐ、鮮度を保ったままフリーズドライ加工とかにされるから、劣化した酸味とかが出づらいのかもしれないなーなどと適当なことを考えながら、夜の20時にコーヒーが飲める幸せを噛みしめる。飲みしめる。

10年ぶりぐらいに飲んだよ、
インスタントコーヒー。

ドリッパーやらコーヒーミルやらを揃えてコーヒーをそれなりに(自分なりに)こだわって淹れるようになってから約5年が経った。

最初はお湯を円を描くように注ぐのにも悪戦苦闘していたが、今では慣れたものだ。

そうやって手間をかけて淹れたコーヒーは、まあ当然のように美味い。

そういやご飯とかもそうだけど、誰かが自分のため作ってくれるものってなんであんなに美味いのだろうか。行きつけのカッフェで飲む自家焙煎のコーヒーとか、職場で上司が出してくれるコーヒーとか。

俺は俺の淹れたコーヒーを他人が淹れてくれたコーヒーとして飲むことはできないけど、たぶん俺が淹れたコーヒーをどこかの誰かが美味しいと思って飲んでくれたことも今までいっぱいあったと思うし、そしてこれからもいっぱいあるのだろう。

そんなことを考えて次に焙煎するメメント・モリは、たぶん今までで一番美味しい出来になるのではないだろうか。

2023年は、去年以上にたくさんの人にメメント・モリを飲んでもらえるように、楽しんでやっていきます。

パソコンとコーヒーカップ。

コワーキングカフェ的なところで四苦八苦しながらこれを書き、一息ついてコーヒーを飲みながらふと時計を見たら、すでに15時を回っていました。

もう今日は寝れません…。

Writer:RINGO BASE スタッフ よっしー

PAGE TOP