私はもちろん、りんごを栽培するためです。でも、実は休みの日にもりんご畑に行くことがあります。
そう考えると、栽培のためだけではないようです。ようです、って。自分のことなのに、よくわかっていない自分がいます。
休みの日にりんご畑に行って、何をするのか。実は、あんまり決めていません。本を読むときもあれば、畑の中をウロウロ歩くだけのときもあります。猫に会いに行くときもあれば、ただテイクアウトをしたコンビニのコーヒーを飲むだけのときもあります。
なんやかんや畑が気になって、摘果をするときも。
りんご畑を始めて、仕事と、遊びと、生活の境界がかなり曖昧になりました。それが、自分に合っていると気づいたことが驚きです。
生活環境が変わって、もしかしたらそういうのは嫌、となっていく可能性もありますが、その時は休みの日はりんご畑に近づかなければいい。
それが難しいイレギュラーなこともあるかもしれませんが、自分で畑との関わり方を決めて、継続できる形を模索していきたいなと思ったりしています。
「りんご畑に行ってみたい。」と思う方の求めているものは何なのでしょうか。逆に、その何かを見つけるために、りんご畑に来るという手もあるかもしれません。
私にとっても、りんご畑で体験できるものは、年々変化していくかもしれません。何が待ち受けているのか、楽しみなような、少し怖いような、記事を書きながらそんな不思議な気持ちになりました。
Writer:永井温子(株式会社Ridun代表取締役)