ワーチャン
そうなんですよねぇ。
オヤマダさん
たしかにたしかに。いやぁ…。
ワーチャン
待てるって、けっこうでも今、めずらしいんじゃないかなぁって思って。
オヤマダさん
うんうん、たしかに。そうっすよねぇ…。どうですか、久米田さん。
ヨッシー
うーん…。えーっと…。たとえばさっきのお話でもあったんですけど、誰かを待ってる、誰かが来るから待てる、っていうのがあると思うんですけど。その、たとえば100年後に、結果が出るようなことをやってると、自分で生きてる限りは、結果が見れない、わけじゃないですか。
オヤマダさん
うんうん。
ヨッシー
でも自分はなんかそれこそ、すぐにこう、結果が出てほしい、んですよ。
オヤマダさん
うんうんうんうん。
ヨッシー
その…。だから100年後に、結果が出るようなことをやる、モチベーションというか、どういう向き合い方で、そう…。そういったことをされて、その気持ちの持ち方というか。
オヤマダさん
あぁー。そうっすよねぇ…。
ヨッシー
伺いたいなぁって。
オヤマダさん
あのさぁ、けっこう、あのー。んっと…。会社とかだとさ、なかなか実感しにくいと思うんですよね、一般的な会社だと。
ヨッシー
はい。
オヤマダさん
まぁここ、お寺で私、住職、してて、35世なんですよ。んであのー、ここのお寺自体は、400年くらいの歴史があるんですよ(笑)
一同
えぇぇぇ…。
オヤマダさん
んで、だから、そういう意味では、すごい実感しやすいというか。あのさ、今お寺ってさ、聞いたことあるかもしれないけど、すごく経営、経営っていう面で見たらすんごい難しくて厳しい時代なんですよね。んでとにかく、まぁ弘前はそうでもないかもしれないですけど、五所川原で言ったらもうあと10年後くらいにはもう3分の2ぐらいの人口になってるので。
ヨッシー
あぁー。
オヤマダさん
それはもう確実なんですよね、数字として確実にそうなる、わけだから。んでそうなってくると、単純に計算すれば、檀家さんたちも3分の2になってしまうっていうことね。
ヨッシー
はい。
オヤマダさん
そうなるとかなり厳しい。でもそういうところはもうすでにたくさんあって、まぁ、経営難だし潰れてるお寺とかっていうのは全国みたらもうたっくさんあるんですよね。んでそん中の、たまたま今、まだ、生き残ってるお寺の一つではあるんですけど。そういうのすごい意識して、けっこうね、10年くらい前とかは、すごく勉強してたんですよ。もう「なんとかしないといけない」みたいな感じで。これはやばいぞ、どうやってここの建物や土地とかをさ、管理するためにどうしようって思ってて。すっげぇ気合い入ってて。んで、わぁが住職になったのって4年前なんですよね。
ヨッシー
あぁー。
オヤマダさん
よし、自分の番になったと。今まですごい勉強してきた中で、よしなんとかこの、生き残るというか。「このお寺絶対生き残らなきゃならない」みたいな感じで思ってたんだけど。
ヨッシー
はい。
オヤマダさん
だんだんだんだんさ、その「35世」みたいなやつがさ、視野に入ってきて(笑) そうすると、自分がやれることって本当にわずかなんですよね。んで、一日を見たってさ、今日ちょっとサボりたいなぁ…みたいな時とかあるじゃん。いや今日なにもしたくないとかさ。その積み重ねじゃん、やっぱ毎日毎日が(笑)
ヨッシー
あぁー。
オヤマダさん
んだけど一方で「なんとかしなきゃぁー」って気持ちがあったりしてて。でもそれで考えてみればさ、そのさっきの、私の前の34代の人たちは、もう、まぁそれなりの、社会状況の中で、厳しい時もあっただろうし、その中でなんとかやりくりしてきたと。で、今私にこう受け継がれて、だから、まぁ、私自身がやれる、だからその、自分の才能とかもさ、その、無いと思うし、まぁ、頑張れるところと頑張れないところってやっぱりあるから。自分のやれる範囲で、その適度に、サボりつつ、まぁやれることはやるよと、がんばってさ。だけどもうあと他の、次の人がやってね、みたいな気持ちになってきて。
ヨッシー
うんうん。
オヤマダさん
だから…。そういう感覚かなぁ、だから私の感覚って。べつに自分そんな大したことないし、やれることも少ないんだけど。んでもこう、なんとか、まぁ、次の代まで、もたして、あとはもう、優秀な人がやってくれたらいいなぁ、っていう感じ? だからその、結果…。そうっすよね結果…。いやでもその結果っていうのも気持ちはすごいわかるけど、でもあんまそこには意識してないっていうか、その。
ヨッシー
あー。