りんご農家はりんご畑で肉を焼きすぎる

りんごに関わるようになって、バーベキューのスキルが格段に上がりました。

「よし、肉やろう。」とう話になったら、現時点で何の用意ができていて、何を買い足さなくてはいけなくて、誰をお誘いした方がいいのか、そしてそれを実施するにはいくらの金が必要になるのかが、すぐに頭に浮かぶようになったのです。

このスキルは、仕事にも活かしたいし、活かされているとは思いたいけど、きっとひたすらにバーベキューに役立てられているような気がします。

自分の名義でりんご畑を借りたのが2020年3月。4月の若干暖かくなってきたころに、「せっかく自由に使える畑があるのだから」と、始めて自分のりんご畑でバーベキューをしました。「せっかく」で行うバーベキュー。理由なんて何でもいいのです。

コンロを買い、炭を買い、焼き鳥をほくほくした気持ちで買いました。「車を運転しないといけないし、ノンアルコールビールで我慢」と、我慢をしたつもりだったのですが、こういう場所で飲むノンアルコールビールは最高で、きっと、自分にとってありふれたどんな飲み物を飲んでもうまいはずです。

下手くそな火おこしにも負けず、真っ赤になってくれた炭で焼いた焼き鳥はうまい。こういう時は、美味しいというより、うまいと言いたいのです。意味は同じなはずですが、うまいには何となく「ピンポイントにそれが、というだけでなく、周りの雰囲気も含めての表現」のような気がしています。完全なる持論です。

りんご畑を運営するようになり、この記事を書いている時点で3年目に突入しました。年々、バーベキューをする回数が増えまくっています。ならすと、暖かい時期には週1くらいのペースでやっているのではないでしょうか。恐ろしき依存度です。
この恐ろしき風習を、じわじわと自分の周りに広めるのが楽しくてしょうがありません。そして、肉食べたさに、「りんご畑ってなんかいいよね」と勘違いする人をたくさん呼び込み、みんなのバーベキュースキルを上げてやるのです。

Writer:永井温子(株式会社Ridun代表取締役)

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