りんご農家として本当にポンコツがすぎる

20kgほどのりんごの木箱。小柄(身長152cm)な私はよく「りんご箱、持てるんですか?」と聞かれます。

「もちろん持てますよ。4段までなら積めます。上半身がムキムキになってきて、体つき変わったなぁって思います。」

と鼻息をふんふんさせて答えていたのですが、それももう難しいかもしれません。

ぎゅうぎゅうの「ぐんま名月」。小玉だと1箱25kgくらいになることも。

10月某日。りんごの収穫も大詰め。首都圏の市場へ出荷すべく、梱包作業に勤しんでいたわたくしシャッチョ永井。

「よしよし。これなら予定より早めに終わりそうだ。午前で終わったら、ランチはああしてこうして、午後はもう少しゆっくり作業できそうだぞ。」そんな風にウキウキしていました。

 

ジョナゴールドが入った木箱を持ち、地面に置こうとした瞬間、右の腰から”ピキッ”という小さな叫び声が聞こえました。「あ、オワタ。」そう思いました。

もともと学生時代に酷使しすぎていたのに加え、体も硬く、姿勢がすこぶる悪いので、こうなるのも時間の問題だとは思っていたのですが、一番時間との勝負な「ふじ」の収穫が始まるという大事な時期に、腰をやってしまいました。

 

幸い、小走りをするなどは問題なくできるのですが、座ったままのクシャミもしんどく、当然重いものは持てないし、靴下を立ったまま履けなくなりました。

つらい。

もういっそ、ずっと座っていようか

りんご畑の約半分が「ふじ」であるため、これからが本番くらいのものなのに、本当にアホです。しかもこの時期は、りんごが赤く色づいている瞬間を逃すまいと、取材やらイベントやらも目白押しなのです。仕方ないので翌日朝一でドラッグストアへ行き、腰のサポーターを購入し、りんご畑でこの記事を書いています。

バンテリンはすごい。
重いものは持てませんが、腰を意識しなくてよい生活は取り戻せそうです。
バンテリンはすごい。

ポンコツのくせにそれらしく振る舞う永井

高いところに手が届かない
花粉症で草刈りができない
マニュアル車を運転できない
重いものを持てない⇦New!

ポンコツとしてレベルが上がった永井。

最初からむいていないのは重々承知の上でしたが、まさかこんなにもポンコツだとは思っていませんでした。
きっと更なるポンコツの極みを、求めなくても登っていくような気がするので、自分への認識を改め、ポンコツなりにやっていきたいと思います。

Writer:永井温子(株式会社Ridun代表取締役)

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