自転車に乗ってどこまでも行けそうな気がしてくる

2023年6月19日。電動自転車に乗ってりんご畑を走り抜ける「RINGO-RIDE」のモニターをシャッチョ永井と行いました。自転車を漕ぎながら撮影した風景とともに、その記録をお届けします。

電動自転車ってすごい

スタート地点の大鰐駅に行くと、今回の「RINGO-RIDE」をいっしょに企画してくださったヤマウチさんが、3台の電動自転車を用意して待っていました。ヤマウチさんは大鰐町を拠点に観光業を営んでいます。

控えめに言ってカッコよすぎ…。なんだこの近未来感、空飛べそう。

生まれてこの方ママチャリにしか乗ったことがなかったので、写真を撮っているだけでテンションが上がってきます。

ヤマウチさんから乗り方を教えてもらい、軽く漕いで試走した後、大鰐駅前にいらっしゃるワニのキャラクター「あじゃりん」の前で一枚ぱしゃり。

でけぇワニ

いよいよ3時間ほどのサイクリング、スタートです。

キメ顔のシャッチョ

ペダルを漕ぐと、あまり力を込めていないのに、ぐんぐん前に進んでいきます。ギアを少しずつ重くしていっても、負荷はそれほど変わらないのに、どんどんスピードが上がっていきます。

いやこれは楽しい。そして風が気持ちいい。車でしか通ったことのない道だったので、自転車で走り抜けるのもこれまた新鮮。景色も楽しめるちょうどいいスピード感です。ここからどんな景色が目の前に開けるのか、少しずつワクワクしてきました。

往路 お茶の水を求めて

まずは弘前市石川地区の山中にある湧き水「お茶の水」を目指して進みます。

最初の経由ポイントは、阿闍羅山が一望できる川沿いです。

平川という川で、昔は山から切り出してきた木材を運ぶなど、重要な運河の役割を果たしていました。生活に密着した川である一方で、氾濫を繰り返すなど人々に牙を向く一面もあったとのことです。

川沿いを進みます

川沿いの砂利道をずんずん進み、大鰐町から弘前市石川地区へ。次の経由ポイントに到着します。大仏公園の崖のふもとにある洞穴です。

今は公園として整備されている大仏公園ですが、昔は南部藩が治める「大仏ヶ鼻城(石川城)」というお城のでした。その時に掘られたものなのかどうか、洞穴が残っています。この時は草木が生い茂って近づけませんでしたが、時期によっては中に入ることもできるそうです。洞穴の中にある穴に落ちると、二度と戻って来られないとか、地球の裏側につながっているとか、なんとか。恐ろしい…。

その大仏公園にも寄りました。

のどかな公園
木陰が涼しい
高台から景色を一望

公園で少し涼み、次の経由ポイントへ。

坂道もラクラクでした
岩木山もくっきり!

岩木山を一望できる高台にひっそりたたずむのは「文学の丘」という丘です。弘前にゆかりある文人たちの石碑があります。

話を聞くと、実はこの丘は、津軽氏に攻め入られ石川城が落城した後、南部氏のお殿様やお姫様が葬られた場所なのだそう。なんだかいろいろ考えてしまいました。

りんご畑ゾーンに突入
あたり一面りんご畑

りんご畑の中を自転車で走り抜け、いよいよお茶の水につながる山道に入ります。

でこぼこで走るのちょっとむずい…
でもきもちいい!

そしてついにお茶の水に到着です。長いようであっという間でした。

もはや頼もしさしかない電動自転車たち
息が休まる緑
きもちいい…
なめらかでおいしいお水でした

そこまで体力があるわけではない僕でも、電動自転車の力を借りると、こんな山の中に湧き水を飲めに来れちゃうのかと新鮮な気持ちでした。いろんな道があって、いろんな景色がある。音も匂いも風の感触もぜんぜん違う。いろいろな移動手段がありますが、自転車でしか味わえないものも、たしかにあるんだなぁと思いました。

往路 お茶の水を求めて

お茶の水で喉を潤した後、スタート地点の大鰐駅を目指し、再び自転車をこぎます。

坂道気持ちよすぎる!

りんご畑の坂道をくだりきったあたりにある石川八幡宮とヒビノス林檎園に立ち寄ります。

石川八幡宮
おにこ
おしり
ヒビノス林檎園
天気に恵まれ過ぎてひく
緑にも馴染んじゃう

その後、ノンストップで自転車を漕ぎ続けます。

弘南鉄道大鰐線の線路沿い
森山地区という趣ある住宅が残る地域
JRの貨物列車と束の間並走
最後の大きな橋を越えて…
大鰐駅に到着!

およそ3時間のコースを無事走り抜くことができました。電動自転車とヤマウチさんのちょうどいいスピード感のおかげで、心地よい疲労感。サイクリング、めっちゃよかったぁ。

最後に、自転車の魅力って何ですか?とヤマウチさんに訊いてみました。

この身ひとつで、どこまでも行けちゃうところかな、とのこと。

そういえば幼い頃、初めてひとりで自転車に乗った時、どこまでも行けそうな気がする、と思ったことがあったなぁと思い出しました。自転車で家出を試みたこともあったっけ。

すごい乗り物ですね、自転車って。

Writer:RINGO BASE スタッフ あつし

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