りんご畑にサウナカーがやってきた!

りんご畑でサウナ

5月13日。いつも働いているヒビノス林檎園に、サウナカーがやってきました。

勤務日にも関わらずシャッチョ直々に「ととのっていいよ」とのお達しがありましたので、今回はりんご畑でのサウナ体験をレポートします。

サウナカー

今回、りんご畑にサウナカーで来てくださったのは「UNITED AOMORI(ユナイテッド アオモリ)さん。青森の素材にこだわったサウナカーを通じて「青森の魅力・サウナの魅力を発信する」、「出会う人々の心身の健康維持に役立つ」活動をされています。

いやぁしかし、カッコイイなぁぁぁ!!!  りんごの木々の中に突然現れたアイボリーのサウナカー、秘密基地感が強めでワクワクしてきます。

いざサウナカーへ

ということでわたくしタカハシも含めた畑メンズたちは、サウナ仕様に衣替え。

いつもは長袖長ズボン、帽子にサングラスの我々も、この日ばかりは半袖半ズボン、そしてサンダル。こんな軽装でりんご畑にいたのは初めてのことでした。

素足をくすぐられながら草を踏みしめサウナカーへ向かい、UNITED AOMORIのミキさんから説明を受けます。初めて近くで見るサウナカーにみんな興味津々。温泉でしか味わえなかったサウナを、りんご畑で味わえるなんて。期待に胸が膨らみます。

いざ内部へ。カメラマンのシャッチョに見送られながら、サウナタイムスタートです。

扉を閉めると、薪ストーブの柔らかい光と圧迫感のない温もりに、体全体が包まれました。音も少なく、自分たちの息遣いと時折り爆ぜる薪の音しかありません。呼吸をしても息苦しくない、居心地のいいサウナ空間でした。

いい感じに汗ばんできたところで、サウナの醍醐味の一つ「ロウリュウ」にチャレンジ。今回は「りんごのアロマ水」と「マリアの清水」の2種類の水をご用意していただきました。りんごのアロマ水の蒸気は甘い香りが、平川市のとある山道で湧いているマリアの清水の蒸気は、なんだかご利益が体に染み渡っていくような感じがしました。

もともとサウナは好きなので、温泉に行くと必ずサウナに入ります。熱気を浴びて汗ばむと普段味わえない気持ちよさがあるのに、暑すぎてせいぜい5分程しか居れないのが残念だなぁと思っていました。でも今回は、暑いけど暑くない、ずっと居ることができてしまうような、不思議なサウナでした。

こ、これが「ととのう」かぁ

1回目のサウナタイムに満足し、そろそろ出ようということで扉を開けると、りんご畑を吹き抜ける風が、我々の火照った体を優しく冷ましてくれます。「シャワーもどうぞ」とミキさんに勧められ、頭から水をかぶります。

いや、めちゃきもちいい……。

なんだこれ、りんご畑でサウナ、控えめに言って最高かよ……。

サウナの後は、冷えたノンアルコールビールやらりんごジュースを飲みながら、キャンプ用のリクライニングチェアに体を預け、緑に染まる景色を見ながらぼーっとしました。

1回目のサウナタイム後は、各々好きなタイミングでサウナを味わいました。時間を気にせず気心知れた人たちとじっくりサウナを楽しめるというのも良かったです。

疲れていた体が、ゆっくりと句読点を打つように、少しずつ整っていく感じがありました。日々農作業をするために通っているりんご畑で、サウナという形で非日常の時間を過ごし、りんご畑のほどよい静けさは体を休めるのにちょうど良いものだったんだと改めて思いました。

ゼロに戻っていく

サウナを楽しんだ後、僕たちはいつも通り農作業をこなしました。心なしか体が軽いし頭もスッキリしていたので、いつもより作業が捗る感じがありました。遠くの景色がよく見えるような気がするし、小さな音もよく聞こえるような気がする。サウナでじっくり体全体を温めることで血流がよくなり、感覚が研ぎ澄まされるとミキさんが言っていました。サウナ後の体や意識の感覚は、あながち気のせいではなかったのかもしれません。

 

イベント終了後、サウナの醍醐味について訊くと、いっぱいあるけどゼロに戻っていく時間がいい、とミキさんは答えてくれました。自分をニュートラルな位置に戻していく時間、とも言えるでしょうか。サウナで身も心もリフレッシュした余韻がまだ残っていたので、僕にもそれは何となくわかるような気がしました。

日々色々なことがあって余裕がないなぁと感じる時、すり減った自分をじっくり時間をかけて労わってあげる方法の一つとして、サウナはぴったりなんじゃないかと、今回の体験を通じて再認識しました。サウナに入っている時は、汗を流すこと以外にできることはないので、自分の息づかいを感じてみたり、自分の考えや感情をゆっくり省みたり、普段置いてけぼりにしてしまいがちな自分のことを気遣うきっかけにもなると思います。

また、りんご畑でサウナしたいなぁ。

 

この日以来、ふとした時に僕は、頭の片隅でそんなことを考えてしまいます。

Writer:RINGO BASE スタッフ あつし

HOME▶︎service

PAGE TOP